ジョン・ウーの得意技がことごとく悪い方へ行ってしまった作品。
戦場での炎とCG、全部やり過ぎて作り物感しか無い。
もちろん緊張感も無い。
悲しみも無い。
戦争によって翻弄される3組男女のメロドラマ。
ジョン・ウーは「太平輪」という上海から台湾の基隆行きの客船事故を描きたかったらしく、そうすると乗客は必然的に台湾へ渡る国民党の軍人や逃亡したい民衆たちになる。
登場するカップルは
①国民党将校と金持ちお嬢様
②国民党通信兵と田舎娘
③台湾人と日本人
大陸では当然ヒットせず。
あちらをマーケットに入れるなら強烈な共産党万歳なプロパガンダか、大陸の物語でないと無理なんでしょう…
たぶん配慮して共産党のことは悪く描いてなかったけど。
だからなのか、大陸以外のアジア市場受け狙いで
①のお嬢様はなぜか韓国人女優
③は金城武と長澤まさみ
長澤まさみの髪型と着物が最高に変でした。嫌がらせレベル。かわいそう。