びっきぃ

ターミネーター:新起動/ジェニシスのびっきぃのレビュー・感想・評価

3.2
これは酷い。混沌、カオスとはこのこと。

ターミネーターシリーズリブート作。“審判の日”から続く戦いで人類に負けそうになった機械軍が、人類のリーダーであるジョン・コナーをその母サラ・コナーごと抹殺しようと1984年にT-800を送り込み、人類もそれを阻止すべくカイルを1984年に送り込む…という1作目と同じ展開で幕を開けていく本作。しかし、カイルが過去に到着すると、そこには、“おじさん”と呼ばれる中年姿のT-800と共に暮らすサラの姿があった…という全く異なる物語が展開していくー。

若かれしT-800の登場やT-1000などの過去作へのリスペクトとファンサービス、アクションシーンは迫力があって良いのだが、それ以上にストーリーに一貫性が無く、無理やり繋げた感が否めない。作中で何度もタイムスリップするわ、その影響で未来が変わるわで、もはや「バック・トゥ・ザ・フューチャーVSターミネーター」みたいなアホタイトルに差し替えてもしっくりくるレベル。視聴後、なんとも言えない不完全燃焼ともやもや感が立ち込める。
公開から約10年が経過したが、実は新3部作の第1弾だったそうで、それに連動したTVシリーズが企画されるなどかなりの意欲作だったそう。だけど、蓋を開けてみれば、とっ散らかったカオスだった今作。盛りだくさん過ぎた内容で、この終わり方だと逆にどのような展開を計画していたのか気になるw


0.2点は、エミリア・クラーク演じるサラ・コナーが可愛い過ぎた事と、二度の闘病からの復活作だった事の加点で笑笑
びっきぃ

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