おらんだ

エージェント・ウルトラのおらんだのレビュー・感想・評価

エージェント・ウルトラ(2015年製作の映画)
4.3
昔の記憶をなくし、ガールフレンドのフィービーと同棲中のマイクは、コンビニ店員として冴えない日々を過ごしていた。しかし、ある日店に女が来店。マイクに謎の言葉を残して去っていく。直後、謎の男達に襲われるマイク。その瞬間、彼の記憶が目覚め、暴漢達を殺害、撃退する。

「なんか若干キングスマンっぽい」というのが全体のざっくりした印象。そこに「ボーンシリーズ」の要素を少し加えた様な感じ。

良かった点は大きく2つ。アクションとラブコメ。

アクションパートはキレキレで、適度にバイオレンスなので刺激的。これまでジェシー・アイゼンバーグにアクションのイメージが無かったけれど、イメージが刷新された。ラストのホームセンターでの戦闘と、その直前の花火の演出は素晴らしかった。まぁ、ここが一番キングスマンを彷彿とさせた要因なんだけど。

ラブコメパートが良いなと思ったのは二人が自らも認めるほどのバカップルだから。マイクの空想の話を「くだらない」と一蹴せず、楽しんで聞くフィービー。悪いと思った事を素直に謝れる関係。そんな相思相愛感が微笑ましく、羨ましく…。そんな関係だからこそ、「木と車」の例えが印象に残った。

主人公の記憶が無いからといって、「ボーンシリーズ」の様なサスペンスは殆ど無いが、個人的にはこれが却って小難しくなり過ぎず良かったかと。緩急が丁度良い。
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