ロシアの海辺の閉鎖的で小さな町の市長は市民の私有地を不当に安価で買収しようとしていた
土地を取られる男は感じは良くないけどウォッカを飲んで騒ぐのが楽しみという善人でも悪人でもない普通の人
ロシアの事情はよく知らないけど市長一人がこんなに権力を持ってたり暴力に訴えたりするのは不自然なので市長自身がロシアそのものに見えてくる
悪そうなのは市長だけでなく検察も警察も判事もすごく傲慢な感じ
男は何も悪いことはしていないのにあまりにもひどい目にあう
ヨブ記の引用が出てきたけど神様(ロシア=プーチン)のされることは人間(国民)には理解できないし受け入れるほかないとかいうことなのでしょうか?(『シリアスマン』を観た時にヨブ記を少し調べました)
朽ち果てた船や桟橋が放置されたままだったり何かわからない大きな生物を見かけたり巨大な骨が海岸にあったりと現実世界の話じゃないような気もするけどこれもロシアの現状を現しているのでしょうか
映像がとても素晴らしくて、美しい海をバックに家が取り壊されるシーンはかなり印象的でした