まさに「おそロシア」で夢も希望もない作品…ただただ絶望あるのみ…しかしこんなドロッドロな権力の腐敗を徹底的に取り上げたのをよく作品化できたなぁ、と感心しました…昔のロシアだったら上映禁止どころか監督の命まで狙われたはず…
慎ましく生きてきたある家族の家と周りの土地を市長が「よこせや」と脅し、家族は民事訴訟を起こすも裁判官まで市長側なのであっさり敗訴。ならば、市長のこれまでの悪業を訴えようとするも警察、検察、裁判所が市長とグルになってスルー…「何のための三権分立だあ〜」と叫びたくなる展開…(*_*)救いを求めたいなら宗教がある！と思いきや、牧師も市長のお友達…権力批判だけでなく、「祈っても何も変わんねーよ！」とでも監督は言いたかったのかなぁ…
ロシア人男性の4人に1人が55歳までに死亡しその原因が「アルコールの過剰摂取」らしいです（イギリスのBBCにも記事がありました http://www.bbc.com/news/health-25961063 ）…
この作品でもウォッカをガブ飲みするシーンが何度も出てきますが、「そりゃこんな希望のない国にいたらウォッカ漬けになるわ」と嘆きたくなるくらい悲しい作品でした…( ´Д`)
