まぬままおま

マップ・トゥ・ザ・スターズのまぬままおまのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

クローネンバーグ作品。クローネンバーグ、車好き過ぎよね。

物語内容について。
火と水がモチーフになっている箇所が散見される。
火=妻の焼身自殺 火傷
水=子役が断薬で吐く アソコ少年を殺人未遂にした場所はトイレ マイカ溺死
どういった意味合いが込められているのだろう。
マイカが死んでキャスティングされそうなときハヴァナは自分自身を火にたとえていた。

あとは老いとか傷とかもテーマになっている。
ハヴァナは加齢し、それゆえハヴァナの母が演じた役を最初からキャスティングされなかったことで悩みを抱えている。外見に悩みをもっている。だからアガサとも接点を持てたのかなと。

プラネタリウムについて。
プラネタリウムで働いていたときの火傷という嘘はなぜついたんだろう。星と星を結ぶ=近親相愛の象徴?
星座は人間が星と星を結び名づけるから象徴なのかなと。繰り返される詩とも関連するし重要なモチーフなのだろう。
加えてエンドシーンも寝っ転がって星を眺める≒プラネタリウムを鑑賞するだから物語にとってプラネタリウムはすごい重要なのだろう。

現代社会の社会病理が存分に盛り込まれていてやっぱりクローネンバーグ作品好きだな。