息を呑むような神演出。とても良すぎてとてもキツい。瞬間瞬間の心理描写の切り取り方が素敵すぎるグザヴィエ・ドラン。これは映画館でこそ見たかったとちょっと後悔。
画面比率1:1の余白大正方形で続く意図。ただ世界に対する視野や意識の狭さかと思いきや、あるワンシーンにかけた希望に対したものだとは。びっくりしておぉって声出た。映画とは本来、そういう映像を通した芸術であって、フルスクリーンで通じる世界は本当にすごいんだなと改めて気づかされた。よかった。
未亡人の母親とADHDの息子。言葉遣いなどは荒れてるがなんとも魅力的。だからお母さんにも息子のスティーヴにもどちらにも感情移入できたし、彼らはきっとこの先大丈夫だろうと確信できた。
子供であれば、自らが親になってそういう変化の時々で色々違うことが感じられそうでまたいつかみたい。
余韻に浸れるぞこれは。
