このレビューはネタバレを含みます
うわあ！ものすごいセンスのかたまり。
今まで見たドラン作品で1番好き。
音楽は良いし、「Wonderwall」で広がる画面枠の演出にちょっとだけ鳥肌立ったw
そして訴状が来てからまたじわじわと狭まる画面枠。
こうゆう演出って基本であるストーリーがつまらないとただの気取った演出に見えるけど、ちゃんと話が面白いからピタっとはまる。
暗がりでスティーヴのまた勉強を教えてという頼みにウィンクで答えるカイラのシーンも好きだったな。
そして何より幸せなシーンが続いてもそれがずっと続かないと暗に見てる側に思わせるスティーヴの存在と、彼が彼だから放つ危ういキラキラ感。
スティーヴ役の彼ももちろん素晴らしかったけど、自分勝手な愛情をぶつける色気と品の無さが一体となったドラン作品のマミーと言えばのアンヌ・ドルヴァルが素晴らしかった。
ハリウッド映画にありがちな病気の息子とシングルマザーのお涙ちょうだいの親子再生の物語にならないところが捻くれてていいw
