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サンドラの週末のshunsukeのレビュー・感想・評価

サンドラの週末(2014年製作の映画)
4.9
ただ人間の運動を追えば、もっと言えば人間を描き続ければそれだけで映画になってしまう。そうしたことをずっと実践し続けている映画監督がジャン=リュック&ピエール・ダルデンヌだと思う。マリオン・コティヤール演じるサンドラの一つ一つの鼓動・笑み・悲しみがスクリーンに焼き付けられる。無駄なものが一切ない。最後のサンドラの決断だけを聞いてしまうとあり得ないと思われるかも知れないが、映画の中でのサンドラの行動を見続けた者にとってはそれはごく自然な決断に思える。そうした意味で「映画的」であるし、心に強くまっすぐと響いてくる映画である。#Filmarks2015
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