ヨーロッパでは「社員一人を解雇しボーナスを得るか、雇用継続でボーナスなしか」という投票を社員にさせることが普通なのか分からないが、そういう設定で解雇されそうになった女性社員が、投票の無効と再投票を経営者に直訴し再投票を実施してもらうことになり、自分に投票してくれるよう他の社員に土日をかけてお願いしまくるというドラマ。
さて結果はいかに？？？・・・
まぁー見る前からダルデンヌ兄弟監督というのは分かっていたので、ドキュメンタリータッチのひりつくような、ちょっとげんなりするような、それでいて目を離せなくなるシビアな作風なんだろうなと覚悟はしていた。
肝心のヒロインが欧州女らしからぬメソメソ自己憐憫の強いタイプで、全然共感できないタイプだったのは意図的にそうしたのかもしれない。何と言ってもダルデンヌだから・・・苦笑
そんな彼女が頼み込んでも金に固執して断る者らにはこちらも責める気にはなれず。
それでも彼女に賛同する者も少なくなく、投票の行方は不明状態に。（ここは唯一ドラマ的演出と言えるのかも）
結果は述べませんが、意外や意外、エンディングには少しばかり爽やかな余韻が残っている。
うん、悪くなかったですよ。笑
