無知A

アメリカン・スナイパーの無知Aのレビュー・感想・評価

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)
4.0
本作は、伝説のスナイパー、クリス・カイルの壮絶な半生を映したノンフィクション作品。人生を変えようと、父の教えを胸に、軍人を志す姿にはじまり、四度の遠征、そして仲間達の死や心身の疲労、崩壊が描かれている。本作は、ほとんどの人が戦争や銃器とは無縁の生活を送っている日本において、衝撃的な内容となっている。

自ら戦地へと赴く方々に、家族がやめてくれと願うのも、本人が仲間や家族、国家の為にと戦場を求めるのも相容れない難しい問題なのだと考えさせられる。悲しい事に、戦地で傷を負ったものを救う事が出来るのは、その場所で戦っているものだけであり、帰ってからの精神的な傷もその光景を見たものしか癒せないのかもしれない。そういった意味でも、クリス・カイルが最期を迎えるその時まで行っていた事は、非常に素晴らしく、彼にしか出来ないものだったと思う。彼こそが真に英雄であると私は思った。
無知A

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