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アメリカン・スナイパーのtorakoaのレビュー・感想・評価

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)
2.5
実話ベース。何が引っ掛かるかはわからないながら色々引っ掛かりがあって話がすんなり入ってこなかった。ヒーローかのように扱われてるっぽいのがピンとこなくて、実在の人物であり家族の協力のもと作ってるのが仇になってるような気もした。もう少し突き放したようなシニカルなような視点のほうが私はしっくりきたかもしれない。
観客の日常生活とは直接繋がらないようなことも身に迫るものとして感じられる、というのは映画の醍醐味の一つでもあると思うのだけど、これは私には遠い国の余所事のままだった。何故かはわからない。入り込めなくて疎外感みたいなのを感じ続ける視聴時間だった気がする。アメリカ国内向け作品を観てる感じだったからかなー。

ブラッドリー・クーパーが増量する意味があったのかもわからない。モデルとなった人物がそうだったから、というだけでなら増減する必要を感じないのだが、その体型でなければ説得力がないようなエピソードはどの辺にあったのだろうか。
エンタメとして観る自分には向かない作品だったのだろう。面白いか面白くないかで言ったら面白くなかった。

ブラッドリーの仕草だかが本人激似で驚いたとか家族が言ってるのを見た記憶があるので、レンタルBDに映像特典あったはず。

追記
『ジェシー・ジェームズの暗殺』は暗殺者がスター的な扱いから一転、卑怯者と誹られるようになった実話ベースなのだが、背後から撃ったから卑怯だというなら狙撃はどうなんだろう?というのも思った。そこに至る状況、立場等が全く異なるものを同列にどうこう言うことではないのは承知だが、素朴な疑問として湧く。そうとでも思わなければやりきれない心理状態だったりもするのだろうか。本国で比較的平和に過ごしていた人達の落し所、気持ちの折り合いのつけ方のひとつの答えが内包されてるのかもしれない、などとちょっと思った。
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