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アメリカン・スナイパーのmorleyのレビュー・感想・評価

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)
4.0
2024年初映画はイーストウッド監督作品の中でも1、2位を争う本作。

小説「同志少女よ、敵を撃て」を読んだ後でスナイパーの作品を観たくなった。

9.11の惨事を見て祖国や家族を守るために戦場に身を置く決意をするクリス。
初の実戦で対戦車爆弾を持つ子どもと母親を射殺したことをきっかけにスコアを伸ばして行く。
最後には敵のスナイパーを倒して決死の逃走劇でハッピーエンドかと思いきや、退役後のクリスの人生が描かれることで戦争における英雄の意味を考えさせられる。

戦争の英雄は即ち多くの敵兵を殺した者であることから、なんらかの精神異常をきたしていることは当然であり、平時では殺人者と同様の異常者ということ。
ラストシーンのクリスの墓に付けられた勲章の数は果たして誇るべき物なのだろうか。
タヤの言うとおり妻や子供たちの父親として幸せに生きて行く世界線があったかと思うと戦争には決して行くべきではないし、そのためには戦争を起こしてはならないと強く思う。
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