英雄か殺人者か
9.11以降に増えた愛国心バリバリのアメリカ讃歌映画の類いかと思って観ていたが、どうやらそうでもない様だ。
人により評価が分かれる様な作りに確かになっている。
さらに戦争描写も当時の武器や装備を使用するこだわりで、きっとこんな感じだったんだろうと思える仕上がりではある。
主人公は狙撃主なので遠方から敵を狙い撃つのだが、子供も女性も敵であれば撃つ。
そこに観客が何を感じたかで評価が分かれる。
最後のシーン。当時の映像が映し出されるが、これはこの映画を好意的にとらえた人に向けた映像。
じゃあやっぱりアメリカ讃歌の映画なんじゃない?って思う人もいるかもしれないけど、それは違う。
最後のシーンの更に後。スタッフロールがそのカウンターとしての映像だと思う。
流れるスタッフロールのバックはただの
無音。
ここで観客に質問を投げ掛けているのだと感じた。
本当に英雄か?と。