レビュー500記念作品は、観たいリストの中から大巨匠の作品にしようと思い、選んだのは
アメリカンスナイパー。
エンドロール明けの特典映像で涙ナミダ、なみだ。
特典映像がいい!
今見終えたばかりでまだ心も手も震えています。
今日は快晴でよかった・・。
クリスカイルは実在の人物で、この映画を作ろうと動き出した時はまだご存命だったことを特典映像で知りました。
脚本のジェイソンは実際のカイルに会った、と。
作中、いつもは爽やかイケメンなブラッドリークーパーが、完全に軍人で、ブラッドリークーパーってすごい俳優さんだったんだな、と思って観ていたけど、
彼もまたカイルを演じるにあたりカイル本人に鍛えてもらうと連絡を取り合ったところだったと話していた。
ネットで検索して出てくるクリスカイルという人の写真を見ると、ブラッドリークーパーが彼になりきっていたことが分かります。
クリスカイルが生前中に動き出したこの映画の話、
本当は1人のスナイパーの話でいわゆる戦争映画だったそうです。
主役のブラッドリークーパーも決まり、脚本を作ったところで飛び込んできた彼の死のニュース。
本来はハッピーエンドで終わるはずだった本作。
彼の死によりトラジックエンドになってしまった。と。
四回の派遣で生きた彼が自国で死ぬなんて。と言葉に詰まるブラッドリークーパー。
妻のタヤさんが彼の死から10日後に
「映画を作るならいい作品にしてほしい。この作品が持つ意味は10日前よりも大きいわ。」
と言ってきたそうです。
彼女が「まだクローゼットの整理もできないの。」と涙目になりながらも強く真っ直ぐ語る姿勢に心がグッと痛みました。
そこから、1人のスナイパーの戦争映画ではなく、兵士とその家族の絆の話に変更になったと。
故に映画は、戦場と家庭を行き来する。ブラッドリークーパーはそれを異常な環境と言っていた。
クリスカイルは何を得て、何を失ったのか。戦争の犠牲とは。
わたし映画の作る手順って何も知らないけど、
ブラッドリークーパーまで決まったところで監督探ししたってところでビックリ。
監督ありきで映画製作ってスタートするもんだとばかり思っていた。
最初はスピルバーグ監督だったんだって!ワーナーが頓挫したと。
そこでスピルバーグと仲良しのクリントイーストウッドになったと。
わたしは本作のあらすじを知らずに観ていたので、ハッピーエンドを心から望んでいた。
生きて帰れてあぁ、よかった。と思った後のトラジックエンドで、クリントイーストウッド監督にはいつも予想外に振り回されるわ、と思ったけど
まさか製作陣も予想外だったとは・・。
真実ってこういうことなのかな。
印象的だったのが、エンドロールが無音。
BGMが無いの。
ブラッドリークーパーは「クリントイーストウッド監督は、変に感情を押し付けず、真実のみを捉え、一歩引くことを知っている」と言っていた。
だから彼の作品は、受け側(鑑賞するわたし達)が自ら考え、感じ、そして涙するのかな。
ほとんど、特典映像の内容をただ流用したようなレビューになってしまった。
特典映像見る前にレビュー書けばよかったな。
印象的だったシーン
-9.11のあの映像を見て傷付く夫婦
-戦地から戻った弟の心の闇
-死んだアメリカ兵
-戦争後遺症
-戦地に行った家族を持つ苦悩
-戦地の夫とアメリカにいる妻のズレ
-小さな子供に’銃を拾うな’と願うカイル
-エンドロールの無音
あれれれ、印象的だったシーンがありすぎて、書ききれない。
9.11がどれほどのことだったのか、傷は深い。
だってその日にしていたこととか今でも覚えているものね・・・
もしこのニュースをアメリカで聞いていたらパニックに陥っただろうな。。
こういう作品を観た後はしばらく動けない。
映像特典も含めこの作品を500記念に選んで大正解でした🙆♀️
クリントイーストウッド監督、いつまでもお元気でいてください。
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敵のスナイパー役の方、まつげが長くてパーマかかったようにクリンっと上がっていて羨ましい。