MountainDewMan

アメリカン・スナイパーのMountainDewManのレビュー・感想・評価

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)
4.2
イーストウッドの作品は、深い余韻が残る作品が多い気がする。
今作も観終わった後は、この作品のことが頭から離れないくらい余韻が強かった。

大げさかもしれないけど、さっきまで自分は本当にあの映画の中の世界にいたのではないかってくらい引き込まれていて、観終わった後、現実の世界に違和感を感じた 笑。

若干、アメリカを正義として映してる感じはあったけど、それ以上に戦争の残酷さを感じることができた。
戦争で亡くなった人やその遺族の悲しみを考えることは今までにもあったが、生き残った人間に残る影響というものは、こんなに考えたことは無かったかもしれない。

これはネタバレになるかもしれないけど(まだ観てない人は読まない方が無難)、クリス・カイルが射殺されたのは、この映画の製作中だったとか。
しかも映画のテロップにもあったが、その犯人は帰還兵で、彼もまた戦争で心を病んでしまっていたらしい。
それが原因ではなかったかもしれないけど、もしそうならこの事実こそ、戦争が兵士に及ぼす影響というものを全て物語っていると思った。


あとブラッドリー・クーパーの役作りは本当に凄いと思う。役作りで上半身をムキムキにする人はよく見るけど、下半身をあそこまで鍛え上げた人は今までに見たことがない。個人的にあんな身体、数ヶ月で作れるとは到底思えないんだけど、どのくらいかかったのかなぁ。
今まで彼のことをイケメンだとは思っていたが、印象に残る作品にはあまり出演していなかったイメージがある。しかし今作は自分の中で、彼の存在をドンと示す、かなりインパクトのある作品になった。
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