udaskywalker

アメリカン・スナイパーのudaskywalkerのレビュー・感想・評価

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)
4.2
派手に撃ち合う戦争作品ではなく
クリス・カイルという実在の人物を元に
戦争が人にどんな影響を与え蝕むかという
メッセージが込められた作品。

クリス・カイルはネイビーシールズへ入隊後
狙撃手としてイラク戦争の激戦区に派遣される。
戦場では目覚ましい戦果を上げ
イラク武装勢力からは『ラマディの悪魔』と
アメリカ側からは『伝説のスナイパー』と
呼ばれることになる。


ストーリーは田舎のカウボーイから
9.11のニュースを見て入隊志願。
入隊後はイラク戦争へ派遣され
激戦区を中心に狙撃手として活躍。
妻との馴れ初めや妊娠なども描かれ
良き旦那、良き父の面も見ることができる。
しかし全部で4回のイラク派遣の中で
徐々に心が戦場に取り残され
いわゆるPTSDの症状が現れる。
作中ではその恐ろしさを
クリスを通じて伝えてくる。
イーストウッドな雰囲気で淡々と話は進み
衝撃のエンドロールへ。

愛国心とはなんなのか
女子供も敵となる戦場のリアルさ
戦争が人に与える影響とは。

戦争の恐ろしさを教えてくれる『伝説』として
クリス・カイルを忘れてはならない。

『あなたに人間に戻ってもらいたい。』
udaskywalker

udaskywalker