イースタンプロミス、ヒストリーオブバイオレンス、インディアンランナー、カリートの道、グリーンブックのヴィゴモーテンセンが主演・制作・音楽を担当。
舞台は1882年のパタゴニア。アルゼンチン政府軍による先住民掃討作戦に参加しているデンマーク人ディネセン大尉。その娘が突然姿をくらました。ディネセンは愛する娘を捜索の為、必死に歩き回るのだが摩訶不思議な世界に迷い込んでしまう。
映像が変形スタンダードサイズで四隅が丸く落とされているのでそれだけで既に幻想的でもあるし彼らを覗いている雰囲気にもなる。
父親、金髪の娘(15歳の少女)、連れて行った野生の男、金髪の老婆、老翁、犬、人形、先住民、先住民から奪う政府軍、家、洞窟の部屋。うーん答えが纏まらない。
父親という家族の中で体の絆が薄い存在。そして安住の地がない中、娘と2人での旅。安住の地の象徴の家と犬。娘の心が父親から野生の男に移りゆく心情を側から眺めることしか出来ない父親目線での映画として解釈した。
岩場の水溜りで水浴びをしているおっさんのオナニーシーン。
しゃがんだ金髪の女の子が立ち上がった時になるTバックのお尻。
娘も消えてしまったようだ。
〜家族は消え去る運命にある、長い時とともに。荒野にのまれて姿を消す。それで良いの。〜
人生を動かし前進させるものは何か。