このレビューはネタバレを含みます
1882年アルゼンチンの政府軍と先住民掃討作戦に加担しているデンマーク、その軍の大尉ディネセン。
娘と共にパタゴニアの荒野を移動していたが、ある日最愛の娘インゲボルグがいなくなってしまう。
娘を探しに1人荒野をさまようディネセンはやがて現実とも夢ともつかない世界へ踏み込み、なおも娘の姿を追う。
さすらった荒野は果たしてどちらが本物なのか。人間とは自分の人生をどの世界を通して自覚するのか。
映画の画面は横幅が短い四角い窓のような映像だ。
それがまた画面の色彩とヴィゴのもつ静けさと混ざり合い、この映画の特別な世界観を感じさせる。
製作にヴィゴが加わっているというがなるほど、クソ真面目なお人柄がよく分かります(笑)
話はひどく独りよがりで、それが娘を亡くした父親サイドからの必死さとか絶望感とかをよく描いているけれど…うう~ん、心象的、というか心象映画?は分かるのは作り手だけで、見るほうはまず迷子になる。
これも例にもれず迷子になりっぱなしだった。ラストのオチまで「?????」だったのは私の未熟さ故か。