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ピラニア軍団 ダボシャツの天のRenkonのレビュー・感想・評価

3.5
川谷拓三オンステージ!
通天閣の様に天に真っ直ぐ伸びる男になれという意味で名付けられたダボシャツの天こと松田天が、極道見習いとして奮闘する姿を描く。
タイトルの通り、ピラニア軍団総出演によるキャスティングになっており、主演に川谷拓三を据え、室田日出男や志賀勝、岩尾正隆らが脇を固める。

冒頭、刑務所に向けてションベンをする天を、看守の小林稔侍が叱るところから始まる。(稔侍はこういう格好をすると、ゲイのスーパー右翼にしか見えない)
それに対し「立ちションが軽犯罪になるんやったらワシを刑務所に入れてみぃ!ハクつけたるねん!」とイキがる天。
そう、天は未だ組に入ることを許されておらず、チンピラとして兄貴の錦三(夏八木勲)について回る日々をおくっていた。
そんな兄貴に「トルコ風呂で働けるスケを捕まえてきたら組に入れたるでェ」と言われた天は、女を捕まえようとするも、痴漢と間違えられブタ箱に入れられてしまう。
「これも一端の極道になるための勉強や!」とポジティブシンキングな天は
「ブタ箱は小学校 拘置所は中学 刑務所は大学 何事も勉強や!」という名言をここで残していく。
そんな天にも、家出少女の夏(竹田かほり)との出会いにより、ロマンスが訪れる。
最初は錦三にハメられそうになるも、ホテルの回転ベッドの上で2人は結ばれる。
(これがデビュー作の竹田かほりが超可愛い!)

映画が後半に進むにつれ、九州ヤクザが引き金を弾いたことによる、大阪対九州の抗争が幕を開ける。(ここでの「弾は大阪(のヒットマン)、撃ったのは九州」ってセリフが好き)
なんだかんだで組員として認められた天は、抗争へ向かう前に夏にお別れを言いにいく。(ここで御守りとして、マ○毛を渡すあたりがなんとも可愛らしい)
いつになったら室田が出てくるのかと心待ちにしていたのだが、後半になって、錦三との因縁の相手という役どころで登場。この時の夏八木と室田の抜刀シーンはなかなかカッコよかった!

この時代には希少価値の高い、菅貫太郎の冷徹なエリートヤクザ像も味があってなかなか良い。
またこの作品には若い頃のあき竹城がヌードで出演しており、なかなか良い身体をしているものの、喋り方はいつもの具合で勃つものも勃たなかった。
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