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狼は暗闇の天使のeigajikouのレビュー・感想・評価

狼は暗闇の天使(2013年製作の映画)
4.0
主人公の名前「Salvo(サルヴォ)」が原題でイタリア映画祭2014の上映時は『サルヴォ』だったけどwowow放送の時にこの意味分からない邦題がついたのかな(なんなんだいったいコレ)
イタリア映画祭2014にはまだ参加できなかったので未見で、録画したけど塩漬けになっていたのをやっと見た。
サルヴォ役のサーレフ・バクリは『迷子の警察音楽隊』で若い隊員やっていたパレスチナ人俳優。(父は俳優兼監督のムハンマド・バクリで弟ジアドも俳優兼監督、弟アダムは『オマールの壁』の主演俳優。公開時に来日した時トーク聞いた)
ルイジ・ロ・カーショがサルヴォを世話している冴えないクリーニング屋のオヤジ役でちょろっと出てくる。パレルモの雰囲気はリアルだけど彼が出てくるから安心して見てしまった。
リタ役のサラ・セッラヨッコは本作がデビュー作。その後イタリア映画祭で『ジュリアの世界』『憎むなかれ』見てるけどデビュー作から非凡な演技を見せていた。
監督たちが『シシリアン・ゴースト・ストーリー』イタリア映画祭2018で上映されて来日したときはトークを聞いた。『シシリアン〜』は実際の事件を元にした作品でこれを映画化しないと前に進めないと思っいたと言っていた。『サルヴォ』はセリフが少なく映像で見せる作品だけどシチリアのどん詰まり感に少しだけ希望持たせているから甘いと思う人もいるだろうけど、どんよりで終わらず見やすい作品となっていて良いのではないかと思う。
「脚本家として活動してきた2人組による、シチリアのパレルモが舞台のスリリングな長編初監督作。サルヴォは、頑強で情け容赦ない孤独なマフィアのヒットマン。ライバルのマフィアの家に侵入するが、いたのは殺しの標的の妹で盲目のリタだった。サルヴォはじっと待ち、やがて帰宅したターゲットを仕留める。ショックからか恐怖からかリタに異変が生じ、それがサルヴォの人生も予期せぬ方向に導いていくのだった。カンヌ国際映画祭の批評家週間でグランプリを受賞。」(イタリア映画祭2014公式サイトより)
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