ロブ=グリエがいかにも撮りそうな映画だな。今までの作品に比べたら分かりやすい部類には入るとは思う。
マグリットの作品は個人的にシュールレアリズムの横綱としてダリよりも好きなのだが、なぜにこの絵柄を使うのかな? という感じで面白味はなかった。(しかし映画のストーリーとしては重要な要素ではあった。)
夢と現実の混淆(こんこう)した世界をタブローを使って表現したかったのだろうが、サスペンス要素が不安定で若干B級感が残る作品であった。
※マグリットの絵画を題材にした話は漫画になるが、藤子不二雄Aの「マグリットの石」などもあります。