10年前、小学校の臨海学校で埋めたタイムカプセルを掘り出す為、同級生の男女6人が離島に集められる。掘り出したタイムカプセルの中にはかつていじめで自殺した少年が作った呪いの仮面が…というストーリー。
「牡丹と薔薇」の大河内奈々子主演の和製青春スラッシャーホラー。
気を取り直して同窓会を楽しもうとする6人だったが、突如現れた呪いの仮面を被った殺人鬼に次々と殺されていく。離島にいるのは6人と管理人だけ。犯人は果たして誰なのか、という内容です。あまり知名度のないOVという事で期待せず鑑賞しましたが結構楽しめました。
冒頭からオッパイ出した女子の前に殺人鬼が現れて悲鳴と共にタイトルバックに向う感じが安いOV感出してますが、離島に着いた主人公達がタイムカプセル掘り出してから徐々に不安を煽っていき、殺人鬼による最初の殺戮までテンポも良かったと思います。6人の個性的なキャラもわかりやすく早々に紹介してくれますし。最初の犠牲者がセックス中のカップルというのもお約束ですね。まあ、役者陣は演技クサイ人多かったけど。
最初の殺人シーンは電動草刈り機で人体貫通させられるという割と派手な物で、風穴から向こうの景色が見える「地獄の謝肉祭」カットも見れます。ゴア描写は数えるほどですが、胴体を電動草刈り機で両断された女の上半身が落ちて下半身だけトコトコ走って倒れるシーンはコミカルさもあって良い感じでした。
殺人鬼はいじめで自殺した少年が作った悪魔の仮面を被ったざんばら髪に細マッチョ体型ですが、電動草刈り機で人体貫通して持ち上げたり(この時回転に合わせて人体がクルクル回るの笑える)中々の怪力の持ち主です。崖から落ちたと思ったら崖にへばりついてたり身体能力も高いようですね。銃で何発撃たれても死なないタフな不死身の体持ってるようですが、殴られてるときは割と呻き声みたいなのだしてたな。後、結構怪力の割に肉弾戦で相手一撃で殴り殺したりできずに結構ボコボコ殴って殺せないんですよね。
主演の大河内奈々子は初々しい可愛さがありました。優等生のいい子ちゃんキャラでいじめには加担してなかったみたいでいじめられっ子から好かれてたみたいだけど、同じく彼女好きだった男子が推測してたのが当りならひどいとばっちりだな。終盤の戦いで折角銃拾ったのに戦い見て焦るリアクションするだけで全然銃撃たない役立たずぶりは笑った。でも最後にドラム缶倒して「おおりゃー！」と押すときの鬼の形相具合は良かったです。
ホラー映画でよく見る三輪ひとみが呪いに怯える病弱な女子で出ていて、無表情でじっと見つめる表情は流石の迫力出てました。
キャラの中では何故か銃と大量の弾薬持ち込んでて、何もいなくても銃乱射しまくる殺人鬼よりアブナイサイコパスな警官の同級生がイイキャラで殺人鬼が登場しないシーンも飽きさせないようにしてたと思います。
後半のサイコ警官と殺人鬼のバトルは、撃たれても死なない殺人鬼と服破ると「ランボー」みたいに弾帯体に巻いてて電動草刈り機で身体切りつけられて足切りつけられても「うおりゃー！！」と向って行く此方も中々死なないサイコ警官とバカっぷりが上がって来て楽しめました。崖から一緒に落ちて今度こそ死んだと思ったら起き上がってデカい石持って殺人鬼に殴りかかる所も笑っちゃった(笑)お前もジェイソン並みだよ(笑)最期はマヌケ過ぎでしたが。
サイコ警官とか管理人とか怪しい人物配置しながら結局最後まで殺人鬼の正体は明かされませんでしたね。首元の傷がアップになったからやっぱり自殺した少年？でも子供の時に死んだのに大人になってるしなぁ…
ラストショットが殺人鬼に首チョンパされて空に浮かぶオッサンの生首ってどういうラスト？(笑)
あまり知名度もなくDVDにもなってない和製スラッシャーですが中々楽しめる作品でした。
