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365日のシンプルライフのmoneのレビュー・感想・評価

365日のシンプルライフ(2013年製作の映画)
2.5
家のモノが増え過ぎて、モノに支配されたと感じた主人公が、実験と称して、一度自分の持っている全てのモノを家から少し離れた倉庫に仕舞い、1日一つだけのモノを持って帰るというルールに則って1年間過ごすというストーリー。

始まり方とかルール自体が結構面白かった分、途中からその設定がなあなあになってしまったのが残念です。時系列や持っていくモノのカウントが曖昧だったり、主人公の様子を撮影するカメラは最初の一つのアイテムとしてカウントされないのか、など個人的にツッコミたいところが満載でした。

もう少し、一つのモノを持って帰る際に、生活に必要だと選んだ背景や理由を語って欲しかったなぁ…時間的に厳しいかもしれないけれど、このコンセプトにおける作品として、その辺のリアリティは正直、主人公の恋愛よりも優先して描くべきだったんじゃないかと思います。 
主演が監督・脚本も行っていることから、この実験が実体験に基づいたものだったため、実験と並行してあった主人公の生活における出来事(祖母との別れ、恋人との出会い)などに、どうしても映画内で触れたかったのでしょうか💭

ただ、北欧生活へノスタルジーを感じることのできる作品でしたし、何より音楽がとても良かったです。主人公がレコード好きなだけあり、物々しいジャズが作品に彩りを与えていました。

これをリメイクした『100日間のシンプルライフ』という映画はどんな感じなのか、気になります。
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