三賀子点

エリザベスの三賀子点のレビュー・感想・評価

エリザベス(1998年製作の映画)
3.5
中世の話だから処刑や拷問を見ることになるぞと思ったらやはりしょっぱなから異教徒の火あぶり。。宗教の争い、クリスマスもバレンタインも楽しく祝いながら街角にお地蔵さんを見れば手を合わせ、八百万の神々達と仲良く暮らす日本人には理解しにくい感覚。そんな事で大切な命を奪わないでよ〜と思ってしまいます。

世継ぎの無いカトリック信仰者メアリー王女の死後、王位を継承するは異母妹でプロテスタントのエリザベス。フランスは攻めて来るわローマ法王から刺客送られるわ島に幽閑されるわ、しかし運命を受け入れて精神の強靭さに磨きをかけていくエリザベスにケイト・ブランシェットが「ばっち来ーい!」って感じでどハマりです。ヴァージン・クィーン・エリザベスの可憐さ無垢さも見事。いや実際のエリザベスがどんなだったかは分からないけれど、多分こんな感じであったに違いないしあって欲しい。

120分の短い中に史実も恋物語もバランス良く織り込まれて、なんて器用な監督さんでしょうか。エリザベスのお付きの女の子達の表情で、エリザベスの心情を表す手法も良かった。恋人とのセックスをヴェール越しに見守る女の子達にはちょっとクスッと笑ってしまいましたが😅。

衣装の美しさも凄かったです。
エリザベス・カラーって、猫が傷を舐めないように付けられるアレですけど、そのネーミングの元となりますモノホンのエリザベス・カラーをエリザベスもおじさんもおばさんも皆んな付けてます。かわいい〜。あと男の人の風船型のブルマーみたいな衣装に白タイツ、これまたかわいい〜のでありますエヘヘ☺️
三賀子点

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