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SAYAMA みえない手錠をはずすまでのeulogist2001のレビュー・感想・評価

3.6
夫婦関係が絶妙。表面的な諍いやからかいなどのやりとりはともあれ二人の信頼関係の強さが滲み出てる。

狭山事件は典型的な冤罪パターン。警察や検察、そして裁判官などの権力者の揺るぎないメンツ護持。容疑者選びからの偏見と先入観の強さ。そして社会や世間の無関心。

サブタイトルにある不運を不幸にしない。それは本人にとっては大切な心がけかもしれないが、そもそもの不運は果たして不運と呼ぶべきことなのか。一人一人の社会的な偏見が生み出している犯罪ではないのか。

冤罪者を不運とみなす感覚には多いに違和感を感じる。
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