月1日埼玉県狭山市でおこった女子高生殺害事件、いわゆる〝狭山事件〞。犯人にでっちあげられたのは被差別部落に住む石川一雄さんだった。獄中32年、仮出獄から19年。事件から半世紀「殺人犯」というレッテルを背負い続けながら、石川さんは今もなお「私は無実です」と訴え続ける。 映画はそんな石川さんと連れ合いの早智子さんに3年間寄り添った。「不運だったけど不幸ではない!」というふたり。「冤罪」という強いられた人生を受け止めまっすぐ歩む、その何気ない日常のなかからあぶりだされたものは普遍的なメッセージだった。 「幸せとは」「愛とは」「友情とは」そして「正義とは」……映画は問いかける。
ブラジルの小さな街に引っ越してきた17歳のヴァレンティナ。彼女は出生届の名であるラウルではなく、通称名で学校に通う手続きのため蒸発した父を探している。新しい友人や新生活にも慣れてきたが、自…
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>>続きを読む男の子の身体に生まれ、女の子になることを夢見ているサシャと、そんなサシャの幸せを守るために奔走する母親と家族のゆずれない戦いから、幼少期のトランス・アイデンティティの課題を捉えたドキュメン…
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>>続きを読む大阪帝拳ジムに所属していた山口賢一は、将来を嘱望されたボクサーであった。デビューから11連勝を果たし、次は日本タイトルマッチかと期待が高まる中、明確な理由の無いまま、ついに試合が組まれる事…
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