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へんげのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

へんげ(2011年製作の映画)
4.0
静かな住宅地に暮らす、ある若い夫婦が抱える悩み。それは夫を襲う奇妙な発作だった。体を弓なりにしならせ、野獣のような咆哮をあげる夫の姿を見るたび、妻は言い知れぬ不安に襲われる。現代医学の力では"無数の蟲に意識を乗っ取られるような"病状は好転せず、ある晩ついに恐れていた事態が現実になる。夫の身体が不気味に変態し始めたのだ。妻は夫を献身的に介護するが、謎の奇病は加速度的に悪化してゆく。やがて予測さえし得なかった衝撃的な恐怖が夫婦に襲いかかる・・・
最初は、塚本晋也監督の「鉄男」のような超常現象ホラーかサイコホラーのような展開から始まり、デヴィッド・クローネンバーグ的な人体変異モンスターホラーに変化し、オチは東宝怪獣映画という、映画のストーリーもジャンルをまたぎ変化するという変化球な展開がユニーク。体から巨大な蟲が発現し、体全体が巨大な蟲になる変身シーン、クライマックスの大破壊怪獣パニックシーンの、手持ちカメラを使ったライブ感、特撮効果が、不気味で迫力満点。
ユニークな作りのホラー映画。
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