僕はもう三分の一死んだ。あとは残りの三分の二をいかに死ぬかにかかっている。 渋谷の街で暮らす、19歳の青年の肖像。大学はとっくに中退した。 夢や希望もない。青年の日課といえば、ポラロイドカメラで自身のPORTRAITを撮ること。昼夜は逆転し、夜な夜な街をうろつく。 そのとき、様々な人々がいる社交界に遭遇する。そこで、ある魅力的な女性に出会い、青年は少しずつ変化していく… 青年は、必死に抵抗しようとするが、もがけばもがくほど、どこにも行くことができない。大人の世界を嫌い、子どもの世界に飽き飽きした。
彗星の夜に運命的に出逢ったデルとキンバリー。その日から、二人の六年間の恋がパラレルに交差し描写されていく。舞台は出逢いの公園、再会の列車、パリのホテルと目まぐるしく移り変わり現実の記憶と夢…
>>続きを読むレズビアンのケイは、モデルの恋人アイとの関係や自身の生き方に不安を感じる日々を過ごしている。一方、日本画を学ぶイスラム教徒のイラン人留学生ナイマはビザや、将来的な日本での生活、同級生との交…
>>続きを読む幼いころ母を亡くした16歳の知世子は、それ以後、愛犬のジュリエッタを心の支えにしていた。そのジュリエッタも亡くなってしまい、からっぽの心に苛立ちだけがつのる。ある日、変わり者の先輩・正宗の…
>>続きを読む祖母の残した古いアトリエでコラージュ作品を作りつづける岡崎夢鹿(縄田かのん)は、消えない虚無感を埋めるため、男となら誰とでも寝る生活を送っていた。一方、夢鹿の美大時代の友人である高野十百子…
>>続きを読むポーランドとフランスで同時代を生きる二人のベロニカ。一人はポーランドで、アマチュア合唱団に所属するソプラノ歌手。彼女は有力な指揮者に認められ、音楽堂で歌うことになるが、初めての舞台で胸の痛…
>>続きを読むいじめをきっかけに声が出なくなった小原ミユリ(17)。自己主張もできず、周囲にSOSを発信するためのリストカットをする勇気もない。そんなミユリの唯一の友達は、山の中で拾った蚕。ミユリは蚕に…
>>続きを読む看護師として病院に勤務する美香(石橋静河)は女子寮で一人暮らし。日々患者の死に囲まれる仕事 と折り合いをつけながら、夜はガールズバーのアルバイト。作り笑いとため息。美香の孤独と虚しさは簡単…
>>続きを読む©Hiroyuki Ishihara