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マリアの乳房のKUBOのレビュー・感想・評価

マリアの乳房(2014年製作の映画)
3.0
瀬々監督は『64』『楽園』『友罪』など大作も手がけるが、これは『最低。』と並ぶような瀬々監督お得意のポルノ風味のインディーズ映画。

冒頭、床に伏した老人に全裸で跨がり抱きしめる佐々木心音。老人は死への恐怖から解放され穏やかに死んでいく。この観音菩薩のような慈愛に満ちたままでよかった気はするんだが、お話しは逆の方向へ進んでいく…

主人公はかつて超能力少女として名を馳せた真生(佐々木心音)。一斉を風靡した後、世捨て人のような生活をしているが、この辺のエピソードは『緊急検証! THE MOVIE ネッシーvsノストラダムスvsユリ・ゲラー』の中で清田益章氏が語っていた実話などが元ネタだろう。

真生をストーカーのように追い続ける男。中学の理科の教師と言うが、真っ昼間から授業もせずに真生を追い続け、真生のセックスを覗き続ける。「なんだ、この男?」と思って見ていると、実はこの男は…!

展開がどんどん暗くなっていっちゃうのは好みじゃないけど、かつて超能力者と呼ばれた少女の苦悩をストーリーのベースに、佐々木心音の裸体をふんだんに盛り込んポルノ風味の作品。

あの大作撮ってる瀬々監督作品だと期待しちゃうとアレだけど、瀬々ポルノのインディーズだと思えばそれなりにおもしろい。
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