いつもの仮面ライダーの夏映画。
残念ながら、個人的には春夏冬の歴代の平成仮面ライダーの映画の中でも特に下位にくる映画。
当時は公開直前までサッカーのワールドカップブラジル大会が開催されていたので、その人気に便乗したい気持ちはよく解る。
ただ、あからさまに無理やりねじ込んだ感が強くて、仮面ライダー+サッカーという異色の組み合わせが生かされることはなかった。
とりわけ終盤に登場する仮面ライダー冠の扱いが酷すぎる。
デザインが良いのに、目を疑うくらいに出番が少ない。
一方でラブリンこと片岡愛之助演じるコウガネの悪役としての貫禄は素晴らしい。
むしろコウガネが良すぎて、観客という立場でありながら「作品の出来が酷くて申し訳ない」と頭を下げたくなる(苦笑)
しかし、この映画の何が一番酷いって、今作品を観ていないとテレビシリーズの最終回に繋がらないのが残念すぎる。
まぁ、あの最終回はあれはあれでいい着地点だとは思うが。