言語も生活習慣も育った環境も違うだろう、なのに、妙に共通する感覚、意識はなんでしょうか。皆さんのじわじわくるという感想もよくわかる。なんか凄く嫌なところを掴まれたような。ピキーンと身が凍るようなヴィヴァルディの四季も効果となって、大変に妙である。人間を巧みに捉えた作品でした。雪の白さとカメラアングルに途中少し酔ってしまったのですが。こうして、いろんなことが繋がって人間が絡み合って、人間にしかわからない、人間特有の性質の面白味なのだから、コレも解るソレも解るよって、どれだけ許容して時を過ごせるかという、人間愛の実験みたいなやつ。
ウチはどちらかというと、パパ目線に同調して見てたかも。……あぁ僕もぅ逃げ出したいな、うまく笑えないよ。誰かに話しても、一人にしてあげても、ぜんぜん気が晴れず、そのうち発端よりも誇張されてゆく話題にどう立ち向かえば収拾つくのだろうか、どうしてあげたらお許しいただけますか、あぁ神様は凄いな、人は懺悔も必要だし、罪滅ぼしも必要だ。家族も友人も他人も目撃者や同調人やセラピストも…。でもどんなに慰めてくれても僕にはわからない、あーぁ、誰かハッピーな女の子はいないかな。…でもヤッパリ友達は最高だな、一緒に叫んじゃおう。でも、もっと最高なのは一緒に泣いてくれる家族かもな。そして、次のトラブルは僕達を一層強く繋げてくれたんだ！って感じで、スパイキッズ並みに颯爽と歩く姿が印象的。
