少年は一度そのフィルムが回りはじめると
伝説のフラメンコダンサーからひと時も視線を外すことがない
そんなフラメンコに対する溢れんばかりの好奇心、情熱
その熱に引き込まれて
こちらも目が離せなくなる
フラメンコの世界
踊る
それは祈り、身体の内側にあるそのリズムを表現するためのもの
“踊りは技術ではなく心だ”
それは、どんなことでも同じなのだと思った。
心がなくては本物にはならない。
身体ひとつで自分を、
自分の身体に継ぐ伝統を、
表現できること。
それは文化の差異を越えて
人として憧れる。
フラメンコっぽさを追い求める少年、
彼の視点で物語を見つめることで
私にも少しフラメンコの魂が宿る。素敵な映画でした。