みるきー

ソウォン 願いのみるきーのレビュー・感想・評価

ソウォン 願い(2013年製作の映画)
4.2
子を持つ親としてとても内容が辛い、そして実際に起きた事件との事で、なかなか見れ無かった作品の一つ。
ドラマ「こんにちは、私だよ」繋がりで、以前から私の中で子役時代から良い演技をする女優さんの1人であったイ・レさんがソウォンを演じていると知り、やっと見る事ができました。
しかし、演じる皆さんにとって辛かった作品だったとの事で、涙なしには見れませんでした。

体も心も傷ついた少女に寄り添う家族と周囲の人達の温かさも感じるお話でしたが、納得いかない判決にとにかく胸が痛みます。

視聴後、事件を検索しましたが、とにかく酷すぎる犯罪。それに対して軽すぎる判決。
事件をきっかけに、後に改正されたようですが、この加害者はすでに出所しているとの事で怒りしかありません。

「つらい目に遭った人が笑顔いるのは、周りの人につらい思いをさせないためだ」
のメッセージも只々悲しいです。

作品の中で

辛い思いをしていた祖母の言葉で
「あたしゃ死にそうだ」の口癖に対してその意味を問われたソウォンは
「なぜ生まれてきたのか」と。

きっとこの後の人生にこの考えがずっとついてまわる事になると思いましたが、産まれてきた弟(望み)に

「産まれてきてくれて、ありがとう」
の言葉に、観ているこちらも救われる気持ちになった作品でした。
みるきー

みるきー