【第62回カンヌ映画祭 カメラドール】
『スウィート・カントリー』ワーウィック・ソーントン監督作品。カンヌ映画祭でカメラドールを受賞、アカデミー外国語映画賞ショートリストにも選出された。
同名の戯曲を基にしているとは思うのだが、雰囲気映画だなという印象しか残らなかった。ロケーションや撮影は素晴らしいものの、結局何が言いたい映画なのかが分からない。
極度にセリフをそぎ落としてアート映画としてみせる手法はいい。のだが、それ故に主人公二人の心が全く読み取れない。なぜ彼らは出て行かなければなかなかったのか、その根本部分も分かりづらい。
音楽の使い方や美しい撮影は賞賛に値するものの、作風が中途半端で入り込めなかった。正直かなり退屈。
