ヘウォンは大学生。
妻子ある教授、ソンジュンとの秘密の関係を終わらせたいと思っていた。
しかし、カナダに移住する母親との別れの後、寂しさをまぎらわすかのようにソンジュンに連絡してしまうのだった。
久しぶりに会ったふたりは偶然クラスメイトたちに出くわす。
妻子ある教授と恋愛関係にある女子大生ヘウォンの物語。
2014年日本公開。
監督は「韓国のゴダール」と言われてるホン・サンス。
大学教授(兼映画監督)と不倫している女子大生、ヘウォンの物語。
主人公と教授のどこにたどりつくでもない会話が積み重なって、それが別段おもしろくもなんともない。
ダメな恋愛がそんな山場もなくグダグダと続くのでかなり退屈。
しかも、けっこう同じような会話を何度もするんですよ。
好みもあるかもしれませんが、私的には見ていて退屈で残念な気持ちになります。
また、登場人物がみんなイライラするやつらばっか。
主人公の女性は見た目だけはタイプではあるが、役柄には全く共感出来ない。
私は基本不倫をしている設定の女性は否定から入ってしまう。
その女性がその不倫に対して何の悪気もないならなおさらだ。
相手の男に「子供のことを考えて」とか言うけど説得力皆無。
その子供の父親と不倫関係を続けているあなたにそんなこと言う資格はありません。
しかもそんなこと言いながら、不倫関係を隠すことに不満を感じてる。
そんなに愛し合いたいなら、奥さんに慰謝料をしっかり払って離婚してもらったあとに好きなだけどうぞって感じ。
根っからのクズ思考ならともかく、中途半端にいい娘ちゃんぶるからムカツク。
相手の男も情けないし自分勝手だし気持ち悪い。
基本自己中で、相手の都合&感情には鈍感だが、自分の要求は何とか通そうとする。
自分には妻子があるうえに清算するつもりもない。
それなのに相手の女が他の男とつき合うのは我慢出来ない。
“きみ無しでは!”と縋り付きながら、世間には関係を隠そうとする。
ぐずぐずと前に進めず、現状維持というか美味しいとこ取りを望むあのやらしい感じが本当に気にさわる。
だが、夢と現実が曖昧に交錯し、同じようなシーンが繰り返されたりして白昼夢を観ているような不思議な作品ではあった。
まぁどのシーンが夢で、どのシーンが現実なのかを考えながら観るとそこそこ楽しめるんじゃないかな。