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アデライン、100年目の恋のmのネタバレレビュー・内容・結末

アデライン、100年目の恋(2015年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

自分だけ歳を取らない、恐ろしい話。
いつまでも若々しくいたいと思うけど、大切な人たちと同じように歳を重ねていくことが、なんて幸せなことなんだと思わされました。
アデラインが博識なのも、本をよく読むのにも納得。普通の人の何倍も、若い時間があるから、スマホとかゲームとかの娯楽は飽きそう。
ウィリアムに言った「人生は短い」という言葉がすごく重かったです。
自分も辛いけど、周りも辛い。
最後は娘が死ぬ前に元の体を取り戻せて良かったです。

医学のことはわからないけど、一応不老になった理由も説明されていて、もしかしたら本当にあるかもしれないのかなと思いました。

エリスのこと、いつの間に秘密を打ち明けると決心するくらい好きになったのかが、少し不思議でした。今まで誰にもそんなことするのは無理だったのに。娘が老いてきて、置いていかれる恐怖に苛まれたときに、たまたまエリスがいただけな感じ。
アデラインの葛藤は、好きだから一緒にいたいけど、そのためには不老という秘密を打ち明けないければならない、でもそれで捨てられるのが怖い。という感じはしなかった。
不老なことを悟られないように、バレないように、深く関わらないように、普通の人生は諦める、という感情の方が深いと思いました。

でもそうとわかって側にいてくれるエリスの愛は深い。なかなか決心できることではない。私なら、どうにかして一緒に歳を重ねていって欲しいと思ってしまいます。
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