このレビューはネタバレを含みます
29歳で肉体が止まったままの不老女性、もう恋なんてしないと誓っていたが数十年ぶりに恋をする。
この女性は容姿端麗で知的で教養も仕事もあるからイージーモードに見えるけど、娘がお婆ちゃんになっており知人も友人も恋人もみんな先立ってしまう。人々と一緒に老いていけないのはツライ話だ。
普通に面白いなあと思って観ていたのだが、彼氏の実家に行ってからが胸糞悪い。
大恋愛して想いを押し殺しながら去った過去があり、それが彼氏の父という展開。
これは本当に無理。元カノ忘れない男本当に無理。
彼氏の父の妻からすると『さざなみ』のシャーロット・ランプリングの心情になってしまうだろう。しかしそうはならない。モブ妻の存在なんてこの映画では重要ではないからだ。
結ばれなかった過去の人間をずるずると引きずるな。今を生きろ。