SORA

ぼくを探しにのSORAのネタバレレビュー・内容・結末

ぼくを探しに(2013年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

自分で選択することを許されず、ただ流れていく日々に取り残されていく。じっと周囲を見つめ、お気に入りのお菓子を取られて苛立つ彼は、2歳の子供なのか?
そこに現れた、マダムプルースト。彼は自ら決断を下して、記憶の中へと入っていく。
画面全てに張り巡らされた美しい色彩と、セット、衣装。
心に触れる内容なのに、どこが距離があってとても心地良い時間が流れていく。キャラクターの事を深く説明しなくとも、画面の端々からそれぞれの個性が目に飛び込んてくる。キャラクターの一面だけを捉えるのではなく、多面的に描き出して人間臭さがかんじられるのがとても好き。
劇中音楽もとても素晴らしい。

マダムプルースト、彼女もまた記憶の暗い水の奥から何かを釣り上げたのだろうと思う。自分の人生を生きるっていうのは、過去とどう向き合うのかが大切になることもあると、最近つくづく思う。

とても素敵な映画でした。
SORA

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