このレビューはネタバレを含みます
本編だけでも十分名作なんだけど、このエピソードが加わることで「大人テイスト」になる。寿司で言えば「山葵」みたいな感じの作品。この作品を観た後に本編を観ると、宇宙戦艦ヤマトの「隠れたメッセージ」が見えてくる。
それは「戦争」とは何なのかということ。トルストイの影響か、日本では「戦争」は「平和」の反対語、つまり「状態」を表す言葉だと思っている人が多い。しかしそれは大きな間違い。「戦争」の反対語は「話し合い」、つまり問題を解決するための「手段」を表す言葉。
SFの傑作なんだけど、実は戦争をモチーフにしたヒューマン・ドラマ。特に戦後の日本に対する風刺や警告のメッセージがしっかり込められている。それが最近の風潮と相まって、大ヒットに繋がったんだと思う。