本作のリー・カンションはキャベツに八つ当たりしたり、抱擁したり、相変わらずの変態演技ぶり。
冒頭から切実な状況ながらも、さらに状況は悪化するし、雨漏りも悪化する。
親子3人以外に登場する3人の女性との関係性は不明。
時系列もはっきりしない。
ツァイ・ミンリャン監督の長編10作目。
これまでの作品で一貫して主人公のシャオカンをリー・カンションが演じている。
冒頭で眠る子どもたちの脇に座り髪を梳く女にヤン・クイメイ、スーパーのトイレで娘の髪を洗う女にルー・イーチン、廃墟の壁画を見つめる女にチェン・シャンチーと、ツァイ・ミンリャン監督作品を代表する女優3人が出演。
本作は、カット選びを少しでも間違えるとすべてが変わってしまうので、30ヴァージョン以上の編集版を作成したとのこと。