かなり好きな作品。
半分ドキュメンタリーのような
半分フィクションのような画の作り方。
是枝監督作品のような、
「春江水暖」のような、
すごく良い温度。
平和で清潔な日本から見ると、
インドの混沌とした、勢いのある雰囲気も
良く伝わってきます。
サージャンの変化も、
イラの気持ちの揺れ動きも、
どちらも恋の始まりの、
一番ドキドキするあの頃を
思い返すには十分な描きっぷり。
やりとりが一部始終可愛らしい。
いろいろな偶然に
後押しされてウキウキするも、
また別ベクトルの偶然で我に返る。
すごく分かります。
切ない。
大人だからこそ、
現実はいつか のしかかってくる。
それにしっかり気付かせてくれるのも素敵でした。
インドではやっぱりまだ、
女性として生きると
自由を謳歌できる人生は短くなるのかな。
それが美しくもあり、息苦しくもある。
（運命なら）違う電車に乗っても
結局同じ場所に辿り着く。
最後のお手紙は
果たして幻想なのか現実なのか。
どちらでも
素敵な話であることに変わりない。
いつかどんな形でも
同じ場所に辿り着くはず！
願わくば、どうか現世で。。！
