三体艦隊

ある優しき殺人者の記録の三体艦隊のネタバレレビュー・内容・結末

ある優しき殺人者の記録(2014年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

なぜ27人殺して、ユンジンが蘇るのか。白石監督ユニバースであれば、「オカルト」のごとく地獄に落ちるのが筋で、ハッピーエンドにはなり得ないのでは。

この作品を通して、「怪物」は人間の論理では押し測れない論理で動いているという、白石監督ユニバースにおける「怪物」の新しい側面がみれた。
シンプルに人間の考える邪悪そのものの存在ではないということだ。善いことも悪いことも人間には理解できないというのは、むしろ現実における「神」の概念に近づいたとも言える。
これまで「怪物」=「邪悪」≠「神」と捉えていたが、「怪物」=「善悪不明」=「神」となった。
このユニバースにおける唯一神は「邪悪」というより「狂気」に近いのかもしれない。
三体艦隊

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