あける

トランストリップのあけるのネタバレレビュー・内容・結末

トランストリップ(2013年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます


※下手くそな文章でやや長文です。


レビューの多くは点、テンション共に低めだったので「おやおや?これは期待薄なのか?」と若干先もよく読めず中だるみしていた本編を観ながら「いや、しかし、ならなぜこんな顔ぶれが出演をしている?」と疑問を解消させる為にもまったり鑑賞していました。


さて、この映画、ラストの展開には驚かされました。
「すごい映画だなぁ!w」と口から出たのが正直なところです。


エンタメ作品とは程遠いので、ジャケット、邦題ともに肩透かしを食らう、ズレてしまい結果よくわからないと受け取られるのかとは思いますが、劇や小説のような切り口で面白い作品だなぁと思いました。
(ボーグマンに近いように思ったけど、まだこっちの方が分かりやすい?か??。そういえばアンチクライスト的なこの状況に放り込んでみた結果、みたいな状況もの?)
群像劇?とでもいうのか。


この映画の解釈ですが、
私の意見では
「人は人(他人)のやることを理解することなど出来ないのだ」です。

++++

どこまで明確に意図して作られているのか分かりませんが、
登場人物それぞれが「観ている私」には理解出来ない発言や行動をするところがあり、
登場人物もそれぞれに感じながら過ごしていくので、まぁよく出来ている脚本だなぁと。


姉ははっきり物事を言いすぎる人なようだったし、無邪気さは時に人を傷つける奔放な彼はただの臆病者で、恐らく子供関係でシビアになっているのに彼女に行為を迫る彼。
精神不安定な彼女が1番に心を開いていたサラも、なんで私がこんな目に、と口をついて出てしまってた。
誰も彼女のことがわからない。


そして助けを求めるとあれよあれよと儀式がはじまって、サラの彼氏は催眠術を遊び半分でやってただけだからなのか民族信仰に恐怖を感じてた。
もちろん病院に行こうという彼の意見は真っ当だと思う、現代では。


そのアンバランスさをラストでデデデーンと出してきたのでなんちゅーか神聖なものに感じた笑
(そろそろ感想打つのあきてきちゃった!←)

(私の中の勝手にハッピーエンドだと、目を覚ましてのち病院へ行くという展開になります。。。)


それはそうと
個人的には彼女の籠りたい気持ちが分からなくもない。
連れ出されてあんなに刺激の多い環境と一緒なのは、危険だったよね、と。
自分の越えなきゃならないこと、分別も分からなくなってしまっていたから手遅れなんだけれども。

ただ静かに暮らしたい、
そういう人と閉鎖的な空間へ行ってはダメですね!とか。



+++

そんなわけで
人は人を理解出来ない傷つけるのだからこそ助け合っていきましょうということですね!
その人のために何ができるのか!
何もできないあえてスルーもできること!
何でもお互い様です!分かりました!
(真面目に書くの飽きてきたようです!)


あの人まじ意味わかんね、
よく思ってるんだよねそういうもんさ。ははは


(追記)
弛緩剤飲んでたから私の勝手なハッピーエンドも無理あるなーと思えてきた。

恐らく、誰も彼女をどうすることもできなかった。のかな、と。
誰が悪いわけでもなく。
どうしょーもない事態との遭遇、体験。

こういうこと書いてるとブーメラン式で自分に刺さってくる、、、
あける

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