imachama

悪童日記のimachamaのネタバレレビュー・内容・結末

悪童日記(2013年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

双子が本当に美しい。
戦禍から逃れるために預けられた母の故郷。
鬼のような祖母のもと、日々を耐え、生き抜いていく中、双子は美しいまま、内側に彼らなりの正義と残酷さを孕んでいく。
冷酷にしか見えなかった祖母の、孤独と悲哀を見た時から芽生える繋がり。
そこに現れた待ち焦がれていた母は、知らない男と一緒で、腕には幼子を抱いていた。
双子たちが辛く耐えた日々を、母がどう過ごしていたのか。
そこで示した母への拒絶。
母の死。
双子に見せまいとした祖母。
変わり果て父親。
父親の死。


淡々と進んでいく。
残酷な現実の連続なのに、透明感のようなものを感じるのは、双子の美しさと、無駄な心理描写がないおかげのような気がする。
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