キモサベ

アルゲリッチ 私こそ、音楽!のキモサベのレビュー・感想・評価

3.3
ピアニスト、マルタ・アルゲリッチのドキュメンタリー・・・以上

生々しい映画・・・のはずです 監督さんが実の“娘”なのですから
でも、思いました 
『天才ピアニストの素顔?』・・・ノンノン、そんな生易しいもんじゃござんせん これは、娘(監督さん)の“葛藤”のドラマでもあったからです
芸術家であり、産みの母親でもある、その両方の“女”に立ち向かう距離感とでも言いましょうか?
母親としての彼女には飛び込めても、一人の天才に対しては踏み込めない(理解できない)“領域”のようなものが見えたからです
ピアノ(イコール音楽であり芸術)に向き合うときの彼女からは、明らかに何か別の生き物が降りて来た・・・それがたとえ、娘であろうと、夫であろうと、跳ね返してしまう“畏敬” の存在です

“神”に選ばれし者の宿命・・・“凡人代表”の自分などには、こんな陳腐な表現しか出来ませんが・・・
キモサベ

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