アむーレ

アルゲリッチ 私こそ、音楽!のアむーレのレビュー・感想・評価

3.6
天才ピアニスト:アルゲリッチを娘であるステファニーの目線から描く。
監督・撮影はステファニー。

ピアノや楽器を演奏し、クラシック音楽に携わっていたので楽しむことができました。
本番前、不安になってイライラしたり精神が不安定な状況に置かれるけど、演奏が終わって観客の笑顔やホールの熱気で嬉しくなったり演奏が終わってホッとした気持ちになり幸せな気持ちでステージをおりてくるという点には共感。

母親としてのアルゲリッチを一番近い距離で眺めたドキュメント。
なのでアルゲリッチの音楽に対する思いとかこだわりというよりも、音楽を職業にしてきた母親としてのアルゲリッチの家庭環境とか人生観が軸になっています。

渡り鳥のように世界中を仕事として旅してきたアルゲリッチの生活や人生は複雑だったんだな。
2021年、今年で80歳をむかえるアルゲリッチ。
3人の娘と公園での会話で、
『自分の昔の写真や映像を見るとまるで別人みたい。それは私のイメージじゃない、どこかで止まったものなの。今の私とは違う。変な感じね。自分が感じてる自分と外見は一致しないのよ。』
と語っていたが、これすごく共感できました。
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