しおね

メビウスのしおねのレビュー・感想・評価

メビウス(2013年製作の映画)
3.0
趣味どストライクでした。どうしよう。『愛のむきだし』大好きだからさ、こういうの最高だよね。

性×宗教×暴力の化学反応最高でした。

偶像崇拝的で、男性器を切り取られたことによって人間としての尊厳も失ったよう。

自傷行為で得る快感にハマる姿は、もはや神聖に思えた。
性的欲求を満たすよりも男として存在し続けるための儀式のような意味合いが強い。

セリフなしの演出も家族の崩壊の雰囲気を上手く出していたし、全編に漂う宗教観を高めていて良かった。

不倫相手の描き方には男根中心主義的な欠如した人間を慈愛で包む的な古くささはあったけど、フェミニストでもないんで楽しめた。
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