rmhチョコがけ

メビウスのrmhチョコがけのレビュー・感想・評価

メビウス(2013年製作の映画)
4.0
いやー、最高。キム・ギドク監督。
最高過ぎて痺れた。
もうこの世にギドク監督がいないのが惜しい、惜し過ぎる…

ギドク監督、永遠のテーマ(だと勝手に思っている)「母性と情欲」について、かなり大胆に切り込んだ作品だったと思う。
『嘆きのピエタ』よりも突っ込んだ内容で焦る。

母性と情欲の関係以外にも、ペニスの象徴性も加わっていた。
ペニスやオーガズムに囚われる人々が滑稽に描かれていて、マジで笑った。
でも、冷静に考えるとこれって本当に人間のありのままの姿を描いてるよなーと思った。
だって、性にまつわる問題や事件は絶えないし、それを助長するようなビジネスだって絶えることなくこの世に存在する。

本当に台詞0の作品で、舞台のような演技だったけれど、役者陣が上手くて素晴らしかった。

あー、ギドク監督の新しい作品がもう生まれないなんて、本当に惜しい……