Tai

グッド・ライ いちばん優しい嘘のTaiのレビュー・感想・評価

4.0
純粋すぎる彼らに胸が苦しくなりました。

予告編を観た時には「非文明人による初めてのハラハラドキドキ現代社会生活!」的なものかと軽い想像をしていたら、冒頭からかなりの衝撃的な内容。

紛争に巻き込まれ、親を殺され、村を追われ、難民となり、途方も無い距離を彷徨う何の罪も無い子供達。
災害ならまだしも、このような人災が現実に起きているのだから、堪らなくなります。

好奇心などではなく、生きる為に渡米し、全くの新しい生活を送る彼ら。
生活基盤が違い過ぎ、その辺は笑えるところもあるのですが、それまでの経緯が過酷すぎて、むしろ応援したくなりました。

純粋すぎるが故に、時に子供に、時に聖人に見える彼ら。
その姿に学ぶべき所は多く、一体、何が本当の幸せなのかを考えさせられました。

エンディングのキャストについての紹介も衝撃的です。
脚本がある以上はフィクションで間違いないですが、これは限りなくドキュメンタリーに近い作品なのではないでしょうか。
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